海外でも根回しはあるのか?

会議の前に関係者各位をまわって、同意を得る。
そして指摘された資料をその都度訂正して、会議に挑む。

私たちは仕事をスムーズに進めるために、
どんなに忙しくても「根回し」をすることが多いですよね。
では、あなたが海外で働いた場合でも、その根回しは続けるべきでしょうか?
今日は海外における「根回し」について、アメリカとイタリアを例にとって紹介します。

「根回し」は海外でもある!

日本と海外では根回しをする対象や方法が少し違っています。
まずは、アメリカの例を見てみましょう。

<アメリカでの根回し>

対象:意思決定者・直属の上司
アメリカでの根回しは、対象が絞られています。
例えば営業部で会議をする場合は、営業部長・営業課長(直属の上司)の二人。
日本のように発言権のある先輩、などには根回しをしません。
アメリカでは権限のある人間が、
『決定すること』『リーダーシップをとること』が求められていることから、日本よりも対象が絞られています。
方法:雑談からの意見交換
日本のように決定事項の合意は基本的にはしません。
まずは雑談から始めて意見交換・調整をする。
会議では議論がされますが、意見調整をした後のものなので、
会議参加者の賛同を得やすく、上司からの承認も得やすくなっている。

<イタリアでの根回し>

対象:頭がよく権力を持っている人
イタリアでの根回しも対象が縛られています。
それは、頭がよく権力のある人。
基本的には意思決定者は上司になりますが、社内で頭がよく権力を持っている人に対象を絞り、根回しをしています。
イタリア人は柔軟です。
事前に意見調整を上司としていたにも関わらず、会議中の誰かの賢い一言で(ひらめきに近いこともある)ガラッと意見が変わることがあります。
そのため、頭がよく権力を持っている人と意見調整をしておくことが重要です。
方法:プレミーティング
会議の前にプレミーティングを意思決定者や頭の切れる権力者と行い、意見交換・調整をし、会議を行う。
これがよくあるパターンです。
イタリアでは、全く根回しをせずに会議に参加する人もいますが、
そういう人たちは会議で合意した後にもかかわらず、会議後に意思決定者と話をして、会議の結果を修正する、ということをしています。

まとめ

今回はアメリカ・イタリアで行われる一般的な根回しについて紹介しました。
もちろん案件の重要度によって根回しの『度合』は変わってきますが、
アメリカ・イタリア・日本間での大きな違いは、
欧米は根回しの対象が絞られていること、です。
日本での根回しと同じような感覚で、
意思決定に関わる関係者全員に根回しをすると、
不必要に根回しに時間を使いすぎることがあるので、
意思決定者を見極めて、根回しをすることをお勧めします。

 

ドイツの同僚曰く…

ドイツではあまり根回しがされていないようです。
根回しをしてから、打ち合わせをした場合、
「じゃあ、その話は今終わったから会議はキャンセルしよう」となりかねないとのこと。
ロジカルなドイツ人らしい返答ですよね。