「ちょっと問題があるのですが…」英語では伝わらないその重要度

“We have a little bit problem…”
(ちょっと問題があるのですが…)

私たち日本人が特にネガティブなことを相手に伝える際、
「ちょっと○○ですなのですが…」という表現をしますよね。
みなさんは、英語でこの表現をする際に、
“it’s a little bit”と直訳して話していませんか?
実はこの表現で、相手にネガティブな状況が伝わることはありません…

海外の人にネガティブな状況やその重要さを伝えるには、
ネガティブな状況をその通り伝えることが大切です。
では『ネガティブな状況をその通り伝える』とは何なのでしょうか?

『ちょっと』の意味って何?

私たちは普段の会話で『ちょっと』という言葉を使っています。
すぐに思いつくのは『少し』という意味だと思いますが、
よく考えると、日本語の『ちょっと』は様々な意味があります。

1.「ちょっとしか時間ないですけど」
2.「ちょっと問題があります…」
3.「ちょっと、そこまで行ってくる」
4.「この時計はちょっと直らないよ」
5.「ちょっと、何言ってるの?」

全ての『ちょっと』で意味が違うのはお気づきでしょうか?
事実、『スーパー・アンカー和英辞典』(学習研究社)では8項目にも分類して、
『ちょっと』が英訳されています。

ここで、誤解を生みやすい「ちょっと問題があるのですが…」を見てましょう。
ここで使われる『ちょっと』は、
「問題がある」ということを控えめに伝えるための役割を持っています。
これは、オフィスや公式な場で「大問題がある!」なんて騒いではいけない、
問題提起をして、
例えば問題を起こしてしまった人との輪を乱してしまうかもしれない等、
日本人が大切にする『調和』に重きを置いた表現です。
英語に意訳すると”I hate to say this, but…”のような言い回しになるでしょうか。

同じ文化を持つ日本人同士であれば、
『ちょっと』と言われたとしても、
空気を読み、それが大きな問題であるということが簡単に予想できます。
ですが、意向や意思をそのまま言葉にして伝える海外の人には、
これを理解することができません

そのため「ちょっと」という表現をそのまま直訳して話してしまうと、
深刻な状況にあるにもかかわらず、
「小さな問題があります」と海外の人に伝わってしまい、
結果彼らは、
「小さな問題なのね」と実際の状況とは違う理解をしてしまうことに。

深刻さを伝える英語表現をしよう

このように相手に間違って情報が伝わってしまうと、
海外の人は、
「大きな問題なのに、これを小さい問題と考えるなんて」
「小さな問題なのになぜ自分で解決しないんだろう…」
「小さな問題ならとりあえず後回しにしよう」
と、私たち日本人が意図することと、
全く違う結果が生まれてしまうことがあります。

そのため、問題があるときは、
「ネガティブな状況をその通り言葉にして伝える」ことが大切です。
“We have a problem that we have to fix.”
“There is a problem with…”
このような直接的な表現をすることによって、問題の重要性を伝えましょう。

まとめ

海外の人は日本人のように『空気を読むコミュニケーション』をすることができません。
そのため、何か問題があるときは、
“We have a problem”と、
ネガティブな状況をその通り言葉にして、相手に伝えましょう。

直訳からくる英語表現や、日本的な言い回しを英語でもしてしまうと
海外の方には伝わらず、大きな誤解を生んでしまうことがあります。
ビジネス英語は決まり文句が特に多く、アレンジもしやすいです。
実用的なビジネス英語を学んで、英語力に磨きをかけていきましょう!

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外国人とのすれ違いを紐解き、職場の生産性を上げる
異文化コミュニケーションコンサルタント
Azumi Kana