“外国人上司”と英語でコミュニケーションをとる際に必要なポイント

「どれくらいの距離間で、どのようなコミュニケーションをとればいいのか」
「説明をしているのに、途中で話を遮られてしまう」
「説明をしたのに、言いたいことが伝わっていない…」
「外国人上司とは合わない…」
これらは、外国人を上司に持つ方からよく聞く悩みです。

海外赴任が言い渡され、外国人が上司になった、外資系企業で外国人の上司がいる、など、国際化の波に乗って、外国人と働く機会が増えてきています。
その中で、彼らとどのようにコミュニケーションをとっていくべきなのか、今日は、外国人上司とのコミュニケーションで必要な3つのポイントについて紹介します。

外国人の上司が求めるものとは?

外国人上司とのコミュニケーションで必要なポイントとは、
1. 要点をおさえた議論を行う
2. 明確な意思表示を行う
3. コミュニケーションを積極的にとる
この3つです。

これらの3つには、共通するキーワードがあります。
そのキーワードとは、『結果』

最近日本でも成果主義が取り入れられてきましたが、欧米系の外国人であれば、より結果を求める傾向が強いです。
結果とは目標に対する達成率で、例えばあなたが調達であれば、どれだけコスト低減目標を達成することができたか、営業であれば、どれくらい売上目標を達成することができたのか、ということです。
売上やコスト低減など数値として目標が設定できない部門は、業務効率向上にどれくらい貢献できるかや、あるプロジェクトをスケジュール通りに遂行する、といった具体的な目標が設定されます。
これらの目標設定はあなたの成果(結果)を評価するためのものです。

そのため、プロセスに重きを置く日本で評価がされる、
『結果は出なかったが自己の能力に繋がった、勉強になった』
『多くの人を巻き込み業務を進めることができた』等が、
外国人上司の下で評価されることは少ないです。

そんな『結果』を大切にする外国人上司とコミュニケーションをとる際は、この3つのポイントをおさえることで、英語でのコミュニケーションを円滑に行うことができます。

外国人上司と英語でコミュニケーションをとる際に必要な3つのポイント

1. 要点をおさえた議論を行う

たとえば、何かの説明をするときに背景から長々と説明をしていませんか?
過程より結果を大切にする外国人上司は、結論ありきの議論を好みます。
そのため、『何を言いたいのか』『要点は何なのか』にポイントを置いて、簡潔に伝えることが大切です。
背景から説明を始めてしまうと、あなたが『何が言いたいのか分からない』外国人上司は、途中で会話を遮ってくることもあります。
『結論』→『説明』→『結論』のフレームを使い、簡潔に要点をおさえた議論を行いましょう!

2. 明確な意思表示を行う

Noと言わない日本人とよく耳にしますが、日本人が苦手なことはYes/Noをはっきり言うことよりも、なぜYesなのか、Noなのかの意思表示を行うことです。
明確明快な意見を表明するには、Yes/Noだけではなく、そのあとのbecause(なぜなら)の論理構成をしっかり考えて、意思表示を行う必要があります。
このBecause以降の組み立てを論理的にすることで、あなたは自分の意見をより説得力のあるものにし、上司のYesをより引き出しやすくなります。

また上司はロジカルな意見をあなたから得ることで、より最善の結果を生み出すことができるのです。

3. コミュニケーションを積極的にとる

一見ドライな外国人上司との関係においても、やはり「人間関係」は大切です。
コーヒーブレイクや、上司に「調子はどうだい?」と話しかけられた際には、
「○○の件、スケジュール通りに進んでいて順調です」
「サブサプライヤーの納期が合わず、現在全体の調整を行っているところです」等、
良くも悪くも聞こえるあいまいな返事をするのではなく、具体的な自分の状況と、問題があればその問題をどう対処しているか、を共有するようにしましょう。

このコミュニケーションは信頼関係を築く手助けをしてくれ、あなたは緊張せずに上司と英語で話せるようになります。
同時に、上司はあなたの現状を、日々のコミュニケーションから把握することができるようになります。
そのことから、彼らが求める『結果』までの道のりが予測しやすくなり、問題がある際は、その対処もできるようになるのです。

相手の求めるものを考えコミュニケーションをとろう!

外国人上司と英語でコミュニケーションをとる際のポイントは、
1. 要点を抑えた議論を行う
2. 明確な意思表示を行う
3. コミュニケーションを積極的にとる
この3つのポイントは、外国人上司が求めている『結果』がキーワードとなっています。
この3つポイントを行うためのコツを意識しながら、外国人上司と、円滑な英語でのコミュニケーションを行っていきましょう。