”外国人上司”への失礼のない挨拶とは?

海外赴任で外国人上司の下で働くこととなった、
M&Aや合併で外国人が上司になった、他部署のトップに外国人が就任した。

そんな時、外国人上司に対して、
“Hi ○○, Nice to meet you.” と挨拶をしてしまっていませんか?
実はその挨拶、マナー違反です

日本でも目上の人に対する礼儀があるように、フランクだと思われる海外の上下関係でも、礼儀があります。
今日は、そんな外国人上司に対する、適切な挨拶の方法について紹介します。

初対面の外国人上司に対する挨拶

私たち日本人は、海外、特に欧米では上司をファーストネームで呼び、あまり階層的ではない上司と部下の関係がある、という印象を持っています。
ですが、実際は上司等目上の人や初対面の相手には、敬称(Mr., Ms.等)を苗字につけて呼ぶことがマナーとされています

例えばあなたが赴任先の上司Chris Smithさんに会い、初めて挨拶をする場合は、

“Good morning Mr. Smith. It is nice to meet you.”
(女性の場合は “Mr.”の代わりに “Ms.”)

このように苗字に敬称を付け、挨拶をします。
もしSmithさんから、

“Please call me Chris.”
”Feel free to call me Chris.”

と言われた場合は、彼のことをChrisと呼んでも問題はありません。
握手を求める場合は、
“It is nice to meet you”といった後に手を差し出しましょう。

また、”Hi”を使ってもいいのか、という質問をよく受けますが、
よりフォーマルな挨拶は、
“Hello” や”Good morning” “Good evening”(その時の時間に合わせて)です。
そのため、”Hi”よりも”Hello”等を使うことをおススメします。

上司に依頼する際に使える丁寧な表現

一通り挨拶を終えて、パソコンの設定や、仕事を始めるにあたり必要な作業をする際、上司の助けが必要な場合があります。
その際も失礼にならないよう、相手に依頼をしましょう。
“Could you~” “I would like you to”から始まる、丁寧な依頼の仕方はみなさんご存知かと思います。

ここでは依頼のトーン(口調)にポイントをおき、いくつかの表現方法を紹介します。

1. Would you be available on 10th Jan?
1月10日のご都合はいかがですか?

2. Could you make your signature on it?
これにサインをしていただけますか?

3. I’d appreciate your sending me the job description.
職務所掌を送っていただけるとありがたいのですが。

1、2では後者”could you”の方が、相手が断れる余地のあるトーンになっています。
3は一般的に使われる丁寧な表現です。

It would be appreciated if you could…や
I’d appreciate if you could…という表現もあります。

ですがこの仮定法を使った表現は、他人行儀に近い礼儀正しすぎるトーンのため、上記1, 2, 3が、直属の上司相手に使うに際し、丁寧でより無難な表現と言えます。

実際に仕事でコミュニケーションをとる際に注意点は、こちらの記事をご覧ください。

http://commlution.jp/2018/05/10/workabroad-19/

失礼のない表現で挨拶をしよう!

赴任先で初めて上司に会う時、外国人上司を迎える時の挨拶は、初めからファーストネームを呼ぶのではなく、
Mr./Ms.〇〇と苗字に敬称を付けて、相手の名前を呼びましょう

また何か依頼をする際には、トーンを意識した表現をすることで、相手に失礼のない表現をすることができます。