初対面で良い印象を与えるためのコツ/外国人と英語で挨拶

第一印象にまつわる心理学の研究では、『第一印象は最初の7秒で決まる』『人は見た目が9割』等、様々なことが言われています。

ただ、1点、日本と欧米では、初対面の相手に良い第一印象を与えるための違いがあります。

今日は、そんな初対面の欧米人に対し、いい印象を与えるためのコツ3つ『声のトーン・握手の強さ・アイコンタクト』について紹介します。

第一印象は何で決まるのか?

皆さんも一度は聞いたことがある「メラビアンの法則」によると、第一印象を決める要素は3つあると言われています。

・言語情報(話す内容)
・聴覚情報(声)
・視覚情報(見た目)

しかし、この3つの要素に矛盾があった場合(例えば、言っていることと表情に矛盾がある等)、相手は聴覚・視覚から入る情報を優先して第一印象を決める、という実験結果が報告されました。

3つの要素に矛盾があった場合、第一印象を決める優先順位
・言語情報7%
・聴覚情報38%
・視覚情報55%

日本ではこの数字だけが注目され「人は見た目が9割」というような解釈が広まっていますが、そういう意味ではありません。
この実験結果は、3つの要素(言語情報・聴覚情報・視覚情報)が一致して初めて、あなたの伝えたい印象や思いが正確に伝わる、ということを表しています。

また、第一印象が決まる時間に関しては、心理学者によって幅はありますが、第一印象は出会った瞬間から8~12秒程度で形成されると言われています。
そして、「人は出会って長くても3分以内にその人の固定観念を持ってしまう」といった心理学者もいます。

欧米人に”良い印象”を与えるための3つのコツ

おそらく多くの日本人は、名刺交換の方法や挨拶の方法を新人研修で学んだのではないでしょうか。
その中で、声は1トーン高く、アイコンタクトは軽く、(握手はしない)ということを学んだと思います。
ですが、これらは欧米人に対し良い印象を与えるとは言えません。
欧米人に対して良い印象を与えるためには、以下の3つに気を付けなければいけません。

声のトーンは落ちつた低めの声で話す

声のトーンが高いと幼い印象を相手に与えてしまいます。

英語を低音で話すと、声に張りが出てより落ちつた英語、また、ネイティブイングリッシュスピーカーの英語に近くなる、と言われています。
英語を低めのトーンで話すことで、「英語が伝わりやすくなる」「信頼性が増す」ので、落ち着いた地声で相手と話すことが大切です。
※同じことが電話対応でも言えます。

しっかりとしたアイコンタクトを行う

私たち日本人は伝統的に強いアイコンタクトを嫌います。

一方で、欧米では人と話をしている時、アイコンタクトが弱いと「自信のない人」「何か隠している人」といったネガティブなイメージを与えてしまいます。
しっかりと相手の目を見て話すことで、あなたの誠実さや相手への敬意・信頼を表すことができます。

初対面の時などは特に注意して、相手のアイコンタクトを受け、またあなたも相手に対ししっかりとアイコンタクトを行いましょう

握手をする

握手は欧米のビジネス習慣の一つです。

日本人との握手は力が感じられない、という欧米人は多くいます。
力を入れないでただ手をふわっと手を握る程度だと、ビジネスに対する本気さや、信頼性、相手へ敬意を払っていることが伝わりません。
また、このゆるゆるの握手が気持ち悪いと思う方も少数ながらいるようです。

テニスボールを握る程度の強さで、ぎゅっと相手の手を握るようにしましょう。

初対面でいい印象を与える自己紹介方法

では、実際にどのような流れで自己紹介をするか見てみましょう。

“Good morning, My name is Takashi Sato.”
「おはようございます。私の名前はSato Takashiです。」
(アイコンタクト・握手)
“Hello Takashi, I am Thomas. Nice to meet you.”
『こんにちは、Takashi。私はトーマスです。よろしくお願いします。』
“Nice to meet you too, Thomas”
「こちらこそよろしくお願いします、トーマス。」

※過去に電話やメールでやり取りしたことがある相手の場合は、”Nice to meet you”ではなく”Nice to see you”という表現を使います。

“Finally we meet, Nice to see you”
「やっと会えましたね。よろしくおねがいします。」

Nice to see youは、相手とお互いに認識がある場合に使う言葉です。

こちらの記事も参考にどうぞ:先に名刺を私のはNG!海外での名刺交換の流れとは?

日本と海外で違うビジネス習慣

心理学の実験結果によると、あなたの印象を正確に相手に与えるためには、3つの要素(言語情報・聴覚情報・視覚情報)が一致していることが大切です。

その上で、初対面の欧米人に対し良い印象を与えるためには、彼らの文化背景やビジネス習慣を考慮したコミュニケーションが必要になります。

そして、彼らに良い印象を与えるためには、3つのコツは、
1. 声のトーンは落ちつた低めの声で話す
2. アイコンタクトは長めに行う
3. 握手をする

初対面の欧米人に対し、いい印象を与えたい方は、ぜひ実践してみてください。